高橋地区の見どころ

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大生部兵(おおいくべひょう)()神社(じんじゃ)天王(てんのう)さん)

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薬王寺の大生部兵主神社は「天王さん」と呼ばれ、牛馬の神様を祀る神社として古くから人々に親しまれてきました。この神社は「式内社」の一つであり、かつては県社として栄えました。その拝殿や本殿も兵庫県の文化財として指定されている由緒ある神社です。用明天皇の時代(585~587年)、勅命を受けて三上山(京都・大江山)に棲む鬼の討伐にやって来た皇子・麻呂子親王が、祭神の牛頭天王に祈願したという伝説が残っています。

イチョウ巨樹の乳信仰

天王さんの境内には、樹齢数百年になるイチョウの大木があります。この木には垂乳があり、その皮を煎じたり、ギンナンの実を食べるとお乳の出がよくなるという逸話が残っています。出石藩の奥方も食べられたと伝えられています。

()(ばた)関所(せきしょ)(あと)

京街道の交通・文化の要衝として、「出石藩久畑関所」が設置され重要な役割を果たしていました。元治元年(1864年)京都蛤御門の変に敗れた長州藩士、桂小五郎(後の木戸孝允)は、幕府新撰組に追われ、京都をひそかに脱出し出石に潜入する途中、この関所を通過しようとして疑われ捕らわれそうになりました。しかし同行の出石商人、広戸甚助の機転で危うく難を逃れたという話が残っています。小五郎は、出石と城崎温泉に潜伏し、その後、西郷隆盛、大久保利通と共に倒幕を果たし、明治新政府設立に貢献しました。

オオサンショウウオ (国指定特別天然記念物)

世界最大の両性類で、生育すると体長が1mにもなるオオサンショウウオ。平成16年の台風23号災害の出石川河川(平田~久畑)復旧工事の際に約400個体の生息が確認され、一時保護されました。工事終了後元の河川に放流されています。