郷路岳の麓にいだかれた里 栗尾(くりお)

栗尾

栗尾区の8割が山地であり、その代表が「郷路岳」(標高620m)。般若峠から赤花峠まで連なっており郷路林道が通り、子午線がクロスしています。「ひょうご森林浴場」となっています。

松禪寺(しょうぜんじ)

臨済宗妙心寺派のお寺。松禪寺の前身は、2㎞ばかり離れた郷路岳中腹にあった石室山松葉庵であり、江戸時代中期に現在の地へ移ったとされています。四季折々の花の咲く、のどかなお寺です。

 

薬師堂(やくしどう)

松禪寺境内にある薬師堂は同地区堂ノ本にあったものを、明治13年に移したもの。本尊の「薬師如来坐像」は堂ノ本に沸いていた温泉の守護仏であったと伝えられており、彫りの浅い穏やかで優雅な定朝様式仏像の典型をみることができます。平安時代の作と推定され兵庫県指定重要文化財に指定されています。

 

 

(ねこ)さん

向山にネコに似た石を祀る小さな社があります。昔は養蚕が盛んであり、一番の害敵がネズミでした。そこで釈迦堂に猫の形の石があり、その石を蚕室に置くとネズミの被害を防ぐことが出来たと言う、有難いネコさんでした。その猫石を借りて来て返す時、繭の形をした団子ともう一つの猫に似た石を添えてお礼参りをしたと伝えられています。

日足(ひだち)神社(じんじゃ)

昔、日和山に鎮座されていた日足神社は天和2年(1682年)に現地に移され神殿、拝殿の二棟建ての立派な社。境内には樹齢500年以上と言われるケヤキの木、農村歌舞伎舞台もあります。

 

(やま)()(かみ)

本城集落にある山の神、女性の神様と言われています。農作が行われる春になると山の神が、山から降りてきて「田の神」となり五穀豊穣を祈り、収穫が終わる秋には再び山に戻り、山の神になられると言われています。

  

(くり)()古墳群(こふんぐん)

但東町指定文化財の一つに、栗尾古墳があります。当時の豪族、有力者が埋葬されたとされ、その周辺にも小さな古墳が多く残されています。

  

清滝(きよたき)神社(じんじゃ) 

500余年の古社で、祭神は造化三神。昔は八鹿妙見に対して東妙見と言われ、多くの参拝者が訪れました。大正14年には境内裏山で経塚が発見され、院政期の壺、中国銭が出土しました。